こんにちは、韓国・ソウル大学に留学中のりんかです。
このブログを訪問してくださっている皆さんの中には韓国語を学習中の方も多いかと思います。
韓国語をする中でも特に一番時間がかかり、苦戦してしまう部分が「単語暗記」ではないでしょうか?
韓国語は日本語と文法が似ているため、単語さえ覚えてしまえばぐんと実力がつくのですが、そうはいっても単語っていくら覚えてもすぐに忘れてしまいますよね(涙)
私も暗記が苦手な者として、色々な方法を試してきたわけですが「暗記のコツ」を抑えるようになってから単語を覚えるのが苦痛ではなくなってきたような気がします。
今回は私が韓国語の単語を覚える際に実践している「3つの暗記のコツ」についてご紹介していこうと思います!
ここでお話しすることは全ての勉強にも当てはまりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
初めに:資格取得のためなのか会話力向上のためなのかを区分する
まず初めに、単語を覚えるということがどういうことなのか考えてみたいと思います。
単語を覚える目的は、「資格取得」と「会話のための単語力」の二つに大きく分けられます。
もちろん外国語能力としては後者が大切なわけですが、どうしてもTOPIKで高い級を取りたい!ということもありますよね。
資格取得:韓国語の単語ー日本語の意味が一致していて、大量に覚えることが大切
会話のための単語力:実際に使う単語だけを文章の中で適切に使えることが大切
というように、目的に沿ってどのような力が必要なのかが異なり、それによって勉強方法も異なってきます。
今回ご紹介するのは、前者の資格取得用の単語暗記、すなわち大量の単語を効率よく覚える方法になります!
「単語を大量に覚えることが役に立つの?」と思われる方もいるかもしれませんが
はい、役に立ちます!(笑)
普段絶対に口には出さない単語でも知っておくことで、文章を読む時、ニュースを聞くときなど、よりアカデミックな場面でと〜っても役に立ちます。そして、韓国語学習者の一つの目標(になることが多い)TOPIK6級取得のために効率の良い単語暗記は必須です。
前提:書いて覚えた方が良いのか
前置きが長くなってしまいますが、この質問もよく頂くので触れておきますね。
「単語を覚えるとき、書いて覚えた方が良いですか?」という方が多いのですが、個人的な見解としては
書いて覚えられるなら書く!書いて覚えられないなら書かない!
です。
至極当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、人間が認知的に依存する感覚器官は個人差があります。
ある人は目から入ってくる情報が覚えやすく、ある人は聞いた情報が覚えやすいわけです。
書いて覚えるのは効率が悪い!という意見も多いですが、それはひたすら書き写すのが効率が悪いということであり、書くこと自体に問題があるわけではありません。
書いて覚える際は単語帳を見ながら写すのではなく、一度インプットした単語を思い出しながら書くという意識を持ちましょう。
前置きが長くなってしまいました。それではここから実際に「暗記の3つのコツ」をご紹介していきますね!
単語暗記のコツ1:「丁寧に」よりも「速く」を心がける
試験に出てくる単語の多くは実際の会話で使う単語よりも、読む時に理解できれば良い単語が大部分です。つまり、単語と意味さえ一致させていれば問題がないわけです。
単語をどのように使うかという点は重要ではないので、多くの単語を効率良く覚えるためには、とにかく単語帳を何周もすることが大切になってきます!
そもそも、人間の脳というのは容量が限られています。テストに出てくるような普段使わない単語は真っ先に忘れられてしまいます。
忘れないための方法はたった一つです。
とにかく繰り返し、何度も、覚える
超単純なことですよね。でも、本当にこれに尽きるんです!
具体的な方法としては、
- 単語30~50個を一括りにして1セットと考える
- 一周目:単語の綴り+意味を確認しながら例文を一読
- 二周目以降(復習):単語を見て意味を覚えているか確認(覚えていたらマーク、まだ覚えられていない単語はマークが5個付くまで繰り返す)
- 今やっているセットで90%の単語を覚えたら次のセットに進む
私が使っていた単語帳には5つのボックスがあったので、覚えたらそのボックスにチェックマークを入れることで覚えた単語と覚えられていない単語を区別していました!
二周目以降に復習するタイミングも大切なのですが、それについては少し後に説明しますね!
単語暗記のコツ2:声に出して覚える
何度も出ているように、大量の単語を暗記するというのは韓国語と日本語の意味を一致させて脳内に保存しておく作業になります。
そして、この覚えた単語を使う場面では韓国語の単語に対して日本語の意味を思い出すことが出来れば良いわけです。
しかし、日常でも試験でも聞き取りの場面ではこれとは異なるまた別の問題が生じる可能性があります。
それは、
そもそも韓国語自体が聞き取れない
ということです。(実際に私も何度も経験してきました笑)
韓国語自体がわからなければ、当然その日本語の意味もわからないですよね。
そのため、単語を暗記する上で大切なのが「声に出して覚える」ということになります。
基本的に聞いたことのない単語を聞き取るのは難しいです。反対に自分の口で発音したことがあれば難しい発音の単語も聞き取りやすくなります。
その上、これは有名な話ですが、音読をすることで黙読よりも暗記の効率を上げることができます。(耳から入る情報をどれほど覚えやすいかは個人差がありますが、逆効果になることはないので音読は基本的に万能です。)
単語暗記のコツ3:適切なタイミングで復習する
コツ1で単語帳はとにかく速く、そして回転率を上げよう!というお話をしたのですが、その際に復習のタイミングを工夫するだけでもっと効率的に単語を覚えることができてしまうんです!
ここでは、エビングハウスの忘却曲線に乗っ取って、効率的な復習のタイミングについてお話ししようと思います。
エビングハウスの忘却曲線は、人間が覚えた内容をどれほどの速さで忘れてしまうのかをよく示しているのですが具体的には、
20分後:覚えた内容の42%
1時間後:覚えた内容の56%
1日後:覚えた内容の74%
1週間後:覚えた内容の77%
1ヶ月後:覚えた内容の79%
を忘れてしまうのです。
単語をうまく覚えられないと、「自分って本当に記憶力が悪いんだ」と落ち込んでしまうこともあると思いますが、人間はそもそも1日経つと覚えた内容の20%強しか覚えていられないわけですから記憶力に良しも悪しもないわけです。
そのため、できるだけ1度覚えた内容を忘れずに定着させるためには
適切なタイミングで復習すること
が大切になってきます。
ちなみに、ここで言う復習というのは覚えているか確認+覚えられていない単語をもう一度インプットする過程になります。
では、具体的にいつ復習をするのか?エビングハウスの忘却曲線によると、
翌日・3日後・10日後・30日後・90日後に復習をするのが最適だと言われています。
しかし、私が実際に単語学習をしながら感じた個人的におすすめな方法は以下の通りです。
- 翌日に全単語復習
- 7日後までに4回復習
- ここまで計5回の復習で覚えられた単語は一旦クリア
- 10日後にまだ覚えられていない単語のみ復習
- 14日後まで覚えられていない単語は毎日復習
- 30日後に3で一旦クリアした単語も含め全ての単語を復習
- 90日後に全ての単語を復習
何度も繰り返し復習をすることになるので面倒臭いと思われるかもしれませんが、一度完全に忘れてしまった単語をもう一度覚えるのに比べたら何百倍も楽なので試してみてください!
単語帳は自分が使いやすいものを選ぼう!
韓国語を勉強し始めたばかりの方は、どの単語帳を選ぼうか迷ってしまいますよね。
私は個人的に以下の点をチェックしてから自分が気に入った単語帳を使うようにしています!
- 単語が「가나다라順(アイウエオ順)」に並んでいないか→順番で単語を覚えないようにするため
- 分厚すぎないか→単語帳はとにかく隙間時間に何度も見返せるように持ち運びやすい分厚さのものを選ぶ
- 書き込みできる隙間が確保されているか→自分が覚える時のポイントを書き込むことでより効率良く覚えるため
- 日本語の意味が赤色で書かれているか→赤シートで隠して覚えるため
このような点を考慮して実際に私が愛用しているのが、韓国語能力試験単語シリーズです。
初級から高級まであるので、
韓国語を学び始めた方は初級
TOPIKⅡを準備し始める方は中級
TOPIK6級を目指される方は高級を使われると良いと思います!
韓国語の参考書に関してはこちらの記事もご参考に
まとめ
単語学習は韓国語学習の中でも地味で、なかなか覚えられないと焦りも感じてしまいますよね涙
それでも、今回ご紹介した「暗記のコツ」を意識して勉強してみることでもっと楽に、効率良く単語を覚えられるはずです!
これからも韓国語学習に関する記事をどんどん公開していく予定ですので、ぜひブログに遊びにきてください💖
皆さんの韓国語学習を応援します📣
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