こんにちは!
私は現在韓国のソウル大学に在籍中なわけなのですが、海外の大学で授業を受けて課題をやり、試験を受けるのは正直言って
めっちゃ大変
です。
なにが一番大変かって
読むのにも、書くのにも、理解するのにも時間がかかります。
では、topik6級があれば十分でしょうか?答えは「ノー」です。
今日はなぜtopik6級でも十分じゃないのか、逆にtopik6級がなくても大学の授業についていける力をみにつけるための方法についてお話していきます!
韓国語能力試験で測ることのできる能力とは
韓国語能力試験HPの各級の基準をみると、6級の評価基準は以下の通りになっています。
・専門分野における研究や業務遂行に必要な言語(ハングル)機能を比較的正確に、流暢に使用でき、政治・経済・社会・文化などの全般的なテーマにおいて身近でないテーマに対しても不便なく使用できる。
韓国教育財団HP
・ネイティブ程度までではないが、自己表現を問題なく話すことができる。
つまり、topik6級を持っていれば学問的なテーマについて理解できるとみなされるということです。
しかし、聞き取りの評価基準を見てみると
聞き取りにおける6級は
ほとんどの業務遂行に必要な対話や政治・経済・社会・文化・教育などの専門分野に関わる、多少深度の深い対話や談話、また、複雑な講演や演説、対談を聞き、内容を把握できるか推論し、批判的な理解ができるかを評価する。
韓国教育財団HP
ほとんどの業務、多少深度の深い対話、複雑な講演となっておりこれが大学レベルの学問的な聞き取り能力を評価しているのかは曖昧です。
聞き取り問題の最後の方の問題は講演を聞いて答えたり、本の内容を問われたりして学問的な内容ではあるのですが、それでも一問につき10分以内の音声を聞くことになります。
それに対して実際の大学の授業は、一回の授業が3時間(ソウル大の場合)、授業中は基本的に韓国人も初めて聞く専門用語だらけとなります。
これだけ聞いても聞き取りのテストと実際の大学の授業では難易度にかなりの差があるのがわかりますよね!
つまり、topik6級を持っているからといって必ず大学の授業についていけるとは言えないかと思います。
また、読み取りについてもTOPIK試験で読む文章は長くても1ページ程度ですが、大学では毎授業の予習として論文を100ページ以上読むことになります。
テストの内容に比べて論文は内容も難しい上に圧倒的に文章量が多いです。
また、書き取りに関してもTOPIKで問われる長文作文は700字が最大ですが大学に入って書くことになるレポートは平均A4の紙5枚、試験の際は専門的な内容について自分の言葉で書く必要があります。
まとめると、TOPIK6級を持っていることだけでは韓国の大学の授業に問題なくついていき、韓国人学生と同じレベルで課題をやり試験を受けることは難しいことになります😢
実際に大学に通いながら感じた大学で必要な韓国語能力
私は高校3年生の時に独学で韓国語を学び始め、語学堂を通さずに高校卒業後ストレートで大学に入学したので、まだまだ大学で余裕を持って生活するには不十分な韓国語の実力です。
それでも一年間韓国で大学に通いながら「こーゆー力が必要だな!」という気づきがいくつかあったのでみなさんにもシェアハピしていこうと思います。
1.授業を受けるために必要な聞き取りの力
講義を聞いていると、まずぶちあたるのが専門用語です。授業用の資料がある場合はそこに書かれている用語を辞書で調べれば解決するのですが、多くの教授は資料に載っていない専門用語をぽんぽんぶん投げてきます💦
その時は自分の耳で聴きとって辞書で調べる必要があるわけですが、私の場合はその単語のハングルでの綴りがわからないことが多々あるんですね。
例えば、[ㅇ]なのか[ㄴ]なのか, [ㅐ]なのか[ㅔ]なのか区別をつけるのが難しいんです。そうすると辞書で調べることもできず授業全体の理解度が下がってしまいます。
携挙のことを韓国語で휴거って言うらしいんだけど、そもそも携挙を知らないから全く聞き取れずこの部分だけ녹강10回は再生した😖 pic.twitter.com/mg3tYlgCUG
— りんか (@hanada4_) June 24, 2022
これは私がユートピアの歴史という授業を取っていた時の話なんですけど、そもそも日本語でその用語を知らないと推測もできないので本当に困ることがあります💦
それではどうしたらよいのか!!!
方法は3つです!
1.必ず同期と一緒に授業を聞いてわからない単語があるたびに肘でつんつんして教えてもらう
長所:その場ですぐにわかる。
短所:同期にうざがられる
2.録音機を使う
長所:かなり正確。自分ひとりで完結できる。
短所:授業中にその場で解決できない
3.普段から専門分野に関する本を読む、動画を見る
長所:根本的な解決策になる
短所:興味のない教養の授業には役に立たない
個人的おすすめは2番です!
前回もブログにまとめたのですが、クローバノートという録音アプリは録音したものをAIが文字起こししてくれるので、わからない単語をハングルでどう書くのかわからなくても辞書で意味を調べることができます!
このアプリが気になるという方はぜひこちらの記事をご覧ください!
2. レポートを書くための文章力と語彙力
レポートを書く時には文章力と語彙力が必要になります。
韓国語の場合は日本語と文章の構造が似ているため、日本語で文章を論理的に書ければ韓国語で書く際も苦労しないと思います。
それでも最初の方はそもそもレポートを書くことになれていないため、レポートの書き方について学べる本を活用するのがおすすめです!今クーパンでセールになってるみたいです(1/5時点)
この本は延世に通う友達がおすすめしてくれたんですけど、要約の仕方だったり、レポートのテーマの決め方など細かいところまで書かれていてすごく良かったです!
語彙力については、レポートに合わせた表現を学ぶ必要があります。
例えば、「たくさん」のという表現は「膨大な」という表現を使ったりすることでよりクオリティの高いレポートになります。
このような表現を学ぶ上で約に立った方法は2つです!
1.単語帳を使う
私はTOPIKを受験する際にこの単語帳で勉強をしたのですが、当時の私の実力では少し難しくて半分ぐらいしか覚えていなかったんですね。
それでも大学に入ったら役に立つかもと思って韓国に持ってきたのですが、大正解でした!
まず、単語自体がレポート向きのものが多いためこの単語帳に載っている単語をすべて覚えたらかなり学問的な力を身につけることができます!
さらに、例文が長いのですがかなり専門的な文章も多く載っており、私はこの文章をまるまる書き写しながら韓国語での文章の書き方になれるようにしました。
2.論文を読む
論文は学生が身につけるべき作文能力がすべて詰まった最終形態だと考えることができるので読むだけで文章を書く時に気を付けるポイントや文章構成をきっちり学ぶことができます。
さらに論文を読むことで、知識もつき、リーディングの速度も上がるので一石三鳥です(笑)
まだ長い文章を書くのが苦手という方は?
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作文は文章を書けば書くほど伸びるのですが、自分で書いてもそれが合っているのか確認してもらわないとなかなか続けることが難しいと思います。
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3.グループワークのための会話力
大学ではどんなにグループワークの少ない学科でも一回はグループワークをすることになります。
その際には先輩たちも含めてグループに分かれることになるため、敬語で正しくコミュニケーションをとる能力が必要です。
また、外国人だからといって黙っていると非協力的だと思われてしまうので積極的に意見を出す必要があるのですが、そのためには普段から積極的に話すことが重要だと思います。
普段の生活で韓国語をあまり口に出さないと、いざグループで会議というときに言葉がでてこないことがあります。
そのため、普段から独り言を口に出して言ってみたり(変人だと思われない範囲で)、オンライン交流会などに参加するのが良いと思います!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまでの内容をまとめると、
・TOPIKだけでは大学で求められる学問的な韓国語能力を測りきれない
・TOPIK6級を持っていても韓国の大学で授業を受けるのは大変
・大学で求められる「聞く、読む、書く、話す」能力をきちんと把握して対策を!
もちろんTOPIK6級を取得するための勉強も役に立つため、TOPIK対策も並行しましょう>_<
TOPIK対策に関する記事はこちらです!
それではまた次回お会いしましょう!
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