こんにちは!りんかです。
最近というよりはもう何年も前からですが、韓国ではMBTIと呼ばれる性格類型検査(俗にいう心理テスト)が大流行中です。
どれくらい流行っているかというと、自己紹介の時は年齢と同じぐらい当たり前に答える項目になってきており、さらにはアンケートなんかでもMBTIを聞かれることがあります。
私が一年生の初めに미팅(合コン)に行った時もとりあえずMBTIをお互いに当てる遊びから始まったりと、何かあればMBTIの話をしておけば大丈夫というのが最近の韓国です()
ただいわゆる世に出回っているMBTIの知識は少し核心からずれている部分が多いんです!そこでMBTIを(一応)学問的に学んだ者としてMBTIについて説明していこうと思います!
MBTI診断はこちらから!
MBTIってなに?
MBTIとは(Myers-Briggs Type Indicator)の略で、要はMyersさんとBriggsさんが考案した性格類型指標ということです。
ユングという精神分析学者のタイプ論という理論に基づいて考案されたもので、日常生活でより有用に活用できるように作られた自己報告式の性格診断になります!
なぜ心理学者はMBTIを毛嫌いするのか
実は以前ツイートしたことがあるのですが、一見MBTIと関連の強そうな心理学科ではMBTIがめちゃくちゃ嫌われています。
ウヨンウどハマりして楽しく見ていた勢なのだが、今日の개강파티でお前は異常心理学の何を勉強したんだ自閉症について1から学び直してこいと叱られました😇😇
— りんか (@hanada4_) September 1, 2022
心理学科はドラマも見たいように見れんしMBTIを軽く口にしたら目で殺される🙂
その理由は大きく分けて2つ挙げられます。
1.信頼性がない!
心理学における信頼性とは簡単に説明すると「同じ人が同じ診断をやったら同じ結果が出るかどうか」ということなのですが、みなさんもご存じのようにMBTIはやるたびに変動があります。
もちろん毎回同じ結果が出るという人もいるとは思いますが、変わる人の方が圧倒的に多いです。
これは心理学の性格診断における条件である信頼性を確保できていないということになります。
MBTIの場合は科学的な根拠を検証する前に有名になってしまったので、信頼性を十分に確保できなかったということがあります。
2.卵が先か、ニワトリが先か問題
例えば、家の外に出るのが好きで、人が多いところが好きないわゆる外向的な人がいるとします。この人が外向的な理由をMBTIではこの人が「E」だからだと説明するわけですが、反対にいえばこの人が外向的だから「E」という結果が出たとも言えます。
つまり、なぜこの人が外向的な性格なのかという根本的な問題に対する答えがわからないということです。
MBTI4つの指標を見ていこう!
ここまでMBTIは心理学における科学的な検証が少し不足しているため心理学者から批判を受けているという話をしてきましたが、そうはいってもMBTI楽しいじゃないですか?
ということでここからはMBTIの4つの指標について私が大学のパーソナリティ心理学の授業で学んだことを土台にして簡単にまとめていこうと思います!
まず最初に大切なことはこの指標というのは二分法的ではないということです!つまり、外向的な人と内向的な人の2種類が存在するのではなく、外向的な傾向がどの程度なのかという「程度」の問題になります。
外向(E)- 内向(I)
:エネルギーの方向、注意の焦点
注意が外を向いているのか中を向いているのかという違いを中心に分けます。多くの方が単純に外に出るのを好むか嫌うか、またコミュニケーション能力が高いか低いかなどの違いでよく理解されるのですが、この2つの違いは行動の仕方にも表れていて、外向型の人は「行動してから考える」、内向型の人は「考えてから行動する」といった違いも存在します!面白いですよね!
感覚(S)- 直観(N)
:認識機能、情報収集
この二つは現実的か想像力豊かかという違いが一番大きいです。
よくこの二つを見分けるための方法として使われる遊びが
「バナナって言われて思い浮かぶのは?」
という質問があるのですが、みなさんは何を思い浮かべましたか?
私はこの質問をされた時に真っ先にバナナを食べるサルの様子が浮かんで、「あ、そういえば動物園行きたいな」ってところまで思考が広がっていきました(笑)
この質問に対して、バナナの特徴(黄色い、細長い)などと答えた人は目に見える実物から情報を収集する感覚(S)型で、バナナに関連したもの(サル、東京バナナ)などを答えた人は直観(N)型と言われています。
思考(T)- 感情(S)
:判断、決定機能
この二つは違いが最も分かりやすいです。いわゆる共感能力の違いになるのですが、思考(T)型の人は客観的な事実を重要視するのに対し、感情(S)型の人は人と人の関係を重視します。
友達が交通事故にあったときに,
「けがはない?」と友達の心配をするのが感情(P)型、「保険は入ってる?」とお金の心配をするのが思考(J)型と言われていますが、さすがに道徳心のある人ならまずは友達の心配からしますよね(笑)
判断(J)- 認識(P)
:行動パターン
この二つを一番わかりやすく表現する言葉は「計画性」だと思います。
計画的なのが判断型(J)、無計画(よく言えば融通が利く)のが認識型(P)です。
判断型の人は計画に限らず生活におけるすべての秩序を重んじるので整理整頓が良くできている傾向が強い反面、突然の変化に弱い傾向があります。Pの場合は融通は利くのですが、時間や規則を守るという点では少し弱い傾向があります。
16の性格を見てみよう
ここからは実際に16つに分けられた性格を一つ一つ簡単に見ていこうと思います!
(これは心理学の診断というよりは、このタイプにはこういう人が多いよ!というだけの話なのであくまでも娯楽として見てください)
ISTJ
慎重、おとなしい、集中力が強い
→心はあたたかいけれど表現ができないタイプ
ENFP
情熱的、活気あふれる、才能が多い、想像力あふれる
→言葉で表現することに長けており、ユーモアセンスがあるタイプ
ISTP
静かで、好奇心から人生を観察し、生活を把握する敏感性と道具を扱う優れた能力を持つ
→約束や責任を守らないことを嫌うタイプ
ENFJ
積極的で責任感が強く社交性があり、同情心が強い
→自分よりもできない人を良く助けてあげるタイプ
ISFJ
静かで落ち着いており貢献心が強い
→他の人の感情に良く配慮し相手を傷つけたり、自分が傷つけられることを嫌うタイプ
ENTP
独創的で様々な分野において関心があり、才能が多い
→専門家的な気質を持ち、自分の興味のある分野についてはとてもよく知っているが興味のない分野についてはよく知らないタイプ
ISFP
口数は少ないが優しく、親切で演技力が優れている
→前に出ようとはしないが、前に出ることがあるとしっかりと能力を発揮するタイプ
ENTJ
情熱的で正直で指導力がある
→他人を説得するのは得意だが本人はなかなか説得されないタイプ
INTJ
独創的な思考を持ち、批判や分析に優れており信念が強い
→理論や討論を好むタイプ
ESFP
社交性が高く、人々に親切で活動的
→全体的にポジティブなタイプ
INTP
静かで、論理と分析を通して問題を解決することを好む
→要点が見えない会話を嫌うタイプ
ESFJ
心が温かく、おしゃべりすることを好む
→他人に対する愛情が深いタイプ
INFJ
我慢強く、洞察力に優れている
→真実を追求する能力は高いが、恋愛はうまくできないタイプ、
ESTP
現実的な問題解決能力に優れ、適応力が高い
→つらいことをすぐに忘れてすぐに許せるタイプ
INFP
情熱的で楽観的で信念が強い
→何かに縛られることを嫌い、自由なタイプ
ESTJ
現実的で組織を引っ張っていく力がある
→完璧主義的な傾向があるタイプ
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