韓国の大学に正規留学する方法!韓国正規留学の全体像を解説します(大学選び、提出書類、自己紹介書)

こんにちは!はなです。
私は22年春からソウル大学に通うのですが、韓国の大学への正規留学はまだまだメジャーな選択ではありません。そのため韓国の大学に外国人が入学するための受験過程が全く想像できない方も多くいると思います。そこで、今回は大学選び・提出書類から正規留学に必須の自己紹介書まで、韓国の大学に行くまでの過程をまとめます!
(あくまでも私の経験ベースであるので出願の際はご自身でもしっかりリサーチしてみてください。)

正規留学とは?語学留学との違い

韓国留学には大きく分けて語学留学正規留学の二種類があります。

語学留学:語学堂(大学に付属している言語教育機関)や語学学校などで韓国語を学ぶこと

正規留学:日本の大学に進学するのと同じように、韓国の大学に入学し、韓国の学生と同様に韓国語で専門的な知識を学ぶこと

語学留学では、韓国語を学ぶことを目的にするため韓国語能力がゼロでも留学可能です。それに対して正規留学は、韓国語を使って授業を受けるため韓国語能力が要求されます!(例外として英語能力だけで受験可能な大学もあります。)

筆記試験はない!

韓国の大学に行くと言うとよく

「韓国のあの有名な試験(スヌン)受けたんだね!」

と言われるのですが、韓国の大学に外国人が進学する際には筆記試験がありません。
そのため、日本にいながら全ての受験プロセスを完了することができます。

基本的な受験の中身は以下の通りです。

・必要書類を提出する
・学校側が設けている基準を満たせば合格

とてもシンプルですよね。また、定員は決まっておらず、倍率も公表されていません。

合格の基準もわからない&学校ごとによって重要視している部分が違う(っぽい)ので、自分がもっているあらゆる強みを最大限にアピールすることが合格に必要となってきます。

※学校によっては書類提出後面接のあるところもありますが、私の受けた学校は全て面接がなかったので面接については省略して話していきます。

韓国正規留学 準備段階の概要

正規留学のための準備は

  1. 学部を決める
  2. 大学を決める
  3. 選考の要項を読む
  4. 提出書類を集める
  5. 出願する

というのが基本的な流れになります。

出願日程によっては準備を早急に始める必要も出てくるので、気になる大学は全て出願日程を確認しておくことを強くおすすめします!

とりあえず何をするべきか知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください!

韓国の大学に正規留学したいと思ったら今すぐ実践すべき5つのこと(TOPIK、高校の成績、英語の資格)

ここからひとつづつ詳しく解説していきます!

1.学部を決める

基本的には日本の大学に進学するときと同様に決めれば大丈夫です。
ただ、日本と韓国で学部の名前は同じなのに学ぶ内容が大きく異なるというケースもあるので
学部を決めた後に具体的にどのようなことを学ぶのかを大学のホームページで確認すると良いと思います!

2.大学を決める

大学を決める際はまずは大学のホームページで情報を得るのが手っ取り早いです!
とはいってもホームページでは実際の学校生活が想像しにくいと思うので、クチコミも読んでみるといいと思います。

おすすめは

”대학백과”

대학백과 - 선배들의 입시 비법서
수험생과 대학생의 멘토링을 기반으로 하는 입시 정보 공유 서비스.

“애드캠퍼스”

애드캠퍼스 - 대한민국 1등 대학 리뷰 앱
대학, 학과 정보 공유 서비스, 캠퍼스 리뷰, 캠퍼스 랭킹, 커뮤니티 제공
대학백과

こんな感じで在学生のリアルな声を聞けるので参考になります!

3.大学が出している入試要項を読む

要項は大学の外国人入学サイトで掲示されていて

大体どこの大学でも”〇〇대학교 외국인 입학”で検索すれば出てきます。

出願日程、提出書類、自己紹介書の内容などを確認するのですが、出願日程は大学によって大きく異なっていて、例えば2022学年度入試の場合は、ソウル大学が7月頭、延世大学が9月中旬といったようにまちまちです

提出書類はソウル大学を例にとって説明すると、

  • 願書
  • 自己紹介書(日本の大学でいう志望理由書)
  • 推薦書
  • 韓国語能力証明書
  • 高校卒業証明書(アポスティーユ必須)
  • 高校成績証明書(アポスティーユ必須)
  • 戸籍謄本(翻訳して公証必須)
  • パスポート写本

が必要で、基本はどこの大学も同じような書類が求められます。

※推薦書が不要な学校もあり

4.提出書類を集める

上で述べたように外国人が韓国の大学を受験する場合は試験を受けなくて良いのですが、その代わりに書類集めがそこそこに手間がかかる&最重要になるので、準備する順序を考えて一つずつ丁寧にクリアしていく必要があります。

それぞれの準備期間は

自己紹介書(志望理由書):2〜3ヶ月

私の場合はソウル大学に7月に出願するために、4月から自己紹介書とは何かを学び始めると同時に、大学と学部の詳細なリサーチをはじめ、出願1ヶ月前の6月から実際に書き始めました。他の大学も1ヶ月かけて完成させました。

自己紹介書は良いものを書くほど合格に近づくし、奨学金をもらえる可能性も高まるので時間をかけてじっくり書くと良いと思います!

自己紹介書についてはこの記事で詳しく解説しています!

【韓国正規留学】自己紹介書の書き方5つのポイント 私はこうやってソウル大学に合格した

韓国語能力試験(TOPIK)で必要な級数を取得する:韓国語能力に応じて

これは韓国語能力によって取得までの時間が異なると思うので、特に韓国語を学び始めたばかりでTOPIKも受けたことないという方は早めに準備を始めると良いと思います。

韓国語能力試験の勉強法はこちらの記事で紹介しています!

TOPIK(韓国語能力試験)6級に独学10ヶ月で合格した勉強法とおすすめテキスト【完全独学】

高校or大学の成績証明書、卒業証明書:5〜7日

証明書系は基本的に即日もらえる場合がありますが、アポスティーユ(今度詳しく紹介)をもらう際に郵送だと3〜4日必要なので、1週間くらいを目処に準備すると良いと思います。

戸籍謄本(翻訳必要):3〜7日

戸籍謄本は日本語で発行したものを英語もしくは韓国語に訳して提出するのですが、

学校によっては自分が翻訳したものでもOKなところもあれば、ちゃんとした翻訳会社に依頼する必要があるところもあります。
翻訳会社に頼む場合は3〜4日はかかると思っておくと良いと思います。

翻訳後は翻訳公証(翻訳が正しいことを宣言して偉い人に認めてもらう)をもらう必要があります。これは近くの公証役場で1日で終わらせることができます!

翻訳公証ってなに!と疑問に思われる方もいると思いますが、これは調べるよりも家の近くの公証役場に電話するのが一番早いです。電話で、”韓国の大学に進学するために戸籍謄本の原本・翻訳本に翻訳交渉が必要、何準備してもってけばいい?”という旨を伝えれば詳しく教えてくれます。

5.提出する

全ての書類を集めたら、提出をします!基本的な手順は以下の通りです

1.オンライン出願

多くの大学はUwayapplyというオンライン出願用のサイトを利用しています。
そこで願書の内容を入力し、必要な場合は提出書類のスキャン本をアップロードします。
決済を済ませると出願が完了し、受験番号が付与されます。

2.書類を郵送する

オンラインで出願を済ませたら書類を学校に送ります。
EMS(国際郵便)を利用すると1400円くらいで送ることができます。

※大学によっては全ての書類に受験番号を記載する必要があるので郵送する前にチェック必須です!

3.IELTS、TOFELのスコアレポートをする

英語の資格を提出する場合は、証明書をIELTS(TOEFL)側から直接大学に送ってくれるスコアレポートシステムを利用します。

書類を郵送する際の注意点

EMSを利用される方が多いと思うのですが、最近はコロナの影響で郵送に遅れが出ており、書類郵送期間内に届かないということもあり得ます。

(実際に高麗大学に書類を送ったときに全く届く気配なくて3回も同じものを送ったこともあります笑笑)

大学側も遅れを考慮してくれるとは思いますが、期限を過ぎてしまいそうな時は
・大学側に”ちゃんと送ったんだよ!”ということを伝えるためにEMSの領収書を大学に写メる
・書類をスキャンしておいて大学に送る
を心がけると良いと思います

韓国の大学の奨学金について

大抵の大学は、出願をすると自動的に大学が設置している奨学金制度の選考対象になるので、奨学金制度用の別途の申込みは不要な場合が多いです。

参考までにソウル大学にはグローバルタレント奨学金というものがあり、
入学金と1年間の学費免除+月10万円の給付
とめちゃくちゃ条件が良いのでおすすめです。

他の大学の奨学金については、以前ブログに成均館大学の奨学金をまとめたので参考にしてみてください。

成均館大学の学費はいくら?入学者の半分がもらえる奨学金制度を徹底的にチェック!

合格発表について

合格発表は大学のホームページから確認ができます。ただ、延世大学とソウル大学の場合は少し複雑で

延世大学は合格発表期間内に何回かに分かれて発表が行われます。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

【体験談】延世大学の合格発表はどのように行われるのか?実体験をもとにお教えします!(2022年度春入学の場合)

ソウル大学の場合は予備合格→最終合格というように2段階に分かれて発表があります。
出願の際にオンラインサイトにアップロードされた書類をもとに予備合格者が選考された後、書類原本を提出し最終合格者が決まります。(基本的には予備合格したら書類に不備がない限り最終合格できます)

まとめ

こんな感じで韓国の大学に正規留学するまでの流れをまとめてみたのですが、大学によっても個人の状況によっても変動があると思うので参考程度に見てもらえたら嬉しいです!!

質問等ある場合はtwitterのDM、質問箱もしくはブログの問い合わせ欄からお願いします〜

匿名で聞けちゃう!はな(韓国正規留学)さんの質問箱です
'03 韓国正規留学

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